幸運な職業！煙突掃除屋さん Rauchfangkehrer

オーストリアには、Rauchfangkehrer(ラウフファングケーラー)/ 煙突掃除人 という職業があります。

中世の時代から活躍している、とても伝統のある職業で、築100年以上の古い建物が多いオーストリアでは、今でも煙突掃除は義務付けされています。

オーストリアの幸運の象徴といえば、Glücksschwein/幸運のブタ が有名ですが、このRauchfangkehrerも会うと幸運が訪れると言われている程、オーストリア人には有難い存在です。煙突の中の煤や汚れを掃除することによって、火事を防ぎ、安心して生活を送ることが出来る為です。

私のアパートの場合、玄関付近に点検日の張り紙がされます。写真に掲載しているRauchfangkehrerのイラストが目印です。

この日を逃すと大変！自分で電話をし、お金を払って来てもらわなければいけません。もし予定が入っていて、どうしても家に居ることが出来ない場合は、同じアパートの知り合いや大家さんに鍵を預けてお願いをします。

私のアパートに来てくれるRauchfangkehrerは、毎年同じ人なのですが、毎年、"また来年ね！"と言ってお別れをします。もちろん気持ち次第ですが、オーストリアはチップ社会なので、Rauchfangkehrerにも毎回チップを払います。私は周りの人に聞いて€5,00をお渡ししています。

オーストリアへ来たばかりの頃は、正直面倒だなぁ…と思うことが多かったのですが、彼らのお陰で安心して生活をすることが出来ているので、今ではとても感謝しています。